2007年度 第1回 例会を終えて

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2007_1b.jpg今回の例会のテーマが、「無歯顎補綴~総義歯orインプラント」という皆さん興味の高いテーマであり、大勢の方々に参加して頂き、内容の濃い例会となりました。
午前中には赤坂会顧問であられる、寺西先生より基調講演として「無歯顎補綴臨床の基礎」の演題で、後に続く発表のガイドラインと成る内容で、前回の例会のお休みから完全復帰されて、力の こもった講演をして頂きました。
2007_2e.jpg基調講演に続き、4名の先生方が発表され、最後の発表者の樋口先生のケースを通して、総合ディスカッションが行われました。






「チェアマンコメント」

第一回例会を終えて
プログラムチェアマン 吉田 拓志

5月20日(日) 晴天の中、有楽町の東京国際フォーラムにて2007年度第1回赤坂会例会が行われました。今回のテーマは「無歯顎インプラント」参加者は全国から約80名が集まりました。
会長挨拶の後、まず初めに顧問の寺西先生により、『無歯顎補綴臨床の基礎』というテーマで基調講演をしていただきました。
診査診断の内容から始まり、インプラント補綴まで、症例を交えながら無歯顎補綴臨床について細かく解説していただきました。
次に、DR.甲斐久順(宮崎県延岡市開業)により『無歯顎における補綴装置の選択について』というテーマでケースプレゼンテーションをしていただきました。
上下顎の対向関係に応じて、インプラント上部構造の補綴設計を変えた3症例を提示していただきました。いずれの症例も、良く考えられて治療されていました。
その中で上部構造の形態や、メインテナンスについてディスカッションが行なわれました。
午後からはDR.藤田大樹(東京都千代田区開業)により『クラウン・ブリッジタイプの無歯顎インプラント』というテーマでケースプレゼンテーションをしていただきました。
藤田先生らしい小ネタをちりばめたプレゼンテーションの中に、この症例に対する意気込み、苦労が感じ取れました。
プロビジョナルレストレーションの煮詰め方、インプラントの3次元的な埋入位置について熱いディスカッションが行なわれました。
その後、DR.飯沼学(東京都豊島区開業)により、『重度歯周疾患患者に対してインプラントを用いて機能回復を行った一症例』 というテーマでケースプレゼンテーションをしていただきました。
マイクロサージェリーやサージガイドを用いたインプラントオペの動画を交えてのプレゼンに、皆感嘆の声を上げていました。また、基本に忠実に治療を進める姿に非常に共感を覚えました。
また、昨年度から行なわれているケースディスカッションの演者はDR..樋口敬洋(東京都江戸川区勤務)でした。
上顎の無歯顎インプラントのケースでしたが、咬合採得の方法、治療順序、インプラント上部構造の選択理由などを中心に活発なディスカッションが行なわれました。
最後に寺西先生から、無歯顎補綴において重要なキーポイントとなる咬合採得について解説をしていただきました。特に、調節の少ない咬合床の作成方法は参考になったのではないでしょうか?
プログラムチェアマンとして色々準備してきたつもりですが、テーマが難しかった為か、活発な意見交換というところまではいけなかったのは心残りでした。
演者の皆様、お手伝いしていただいた方々、この場を借りてお礼を申し上げます。

「参加者の声」

1、総合ディスカッションでは、無歯顎インプラントに与える咬合様式についてディスカッションが行われ、上下顎ともインプラント補綴の場合に付与する咬合様式は未だ 確立された見解ではないとの事でした。
今回は発表されたケースの多くが上顎インプラントに対し下顎天然歯のケースだったので、それぞれ天然歯と同様の咬合様式を付与していたようです。
今後、別のバリエーションにおける咬合様式、または診査診断 や術式の違いなどを議論する機会があれば幸いです。
(東京都勤務 高田貴虎)

2、「甲斐先生の症例発表を1つ1つ深く理解したかったです。
なぜ、この症例はこの様なインプラント補綴を選択したかがよく解からなかった。3つ症例をディスカッションするには時間が少ないと思いました。」

赤坂会会員 とし歯科クリニック 三浦利之