2008年度 第1回 例会を終えて

2008_01a.jpg 2008年度 赤坂会第1回例会が5月11日(土)に東京国際フォーラムにて行われました。
今回のテーマは「成功するパーシャルデンチャーの臨床」ということもあって、若手の先生からベテランの先生まで多数の会員の方々が参加されました。
まずは顧問の寺西先生および新藤会長より今年のスローガンが発表されました。
続いてプログラムチェアマンの吉田より本例会の趣旨説明を行ないました。

2008_01_01.jpg最近論じられることが少なくなったパーシャルデンチャーですが、本例会でパーシャルデンチャーに対する赤坂会なりの結論を出すという目的で、午前中に経験豊富な先生による基調講演、午後からは同じコンセプトに基づいて臨床を行なっている若手ドクターによるケースプレゼンテーションというプログラムになりました。





はじめに、パーシャルデンチャーについての論文も豊富なDR.飯沼により、パーシャルデンチャーの基本設計について講演していただきました。氏は自身の臨床ケースを提示しながら、パーシャルデンチャーの基本原則から実際の治療の流れについて語っていただき、また今回は参加型の講演という新しい取り組みで、講演中に会場へ質問を投げかけたこともあり、みな真剣なまなざしで聞いていました。

次に、顧問の寺西先生と長年のパートナーであったDT.狩野よりマウスプレパレーションについて講演して頂きました。寺西先生と共に作り上げた理論的な技工に会場からはため息がでていました。テクニシャンはもちろん、ドクターにとっても非常に勉強になる内容でした。

基調講演の最後には、一つ一つの臨床レベルの高さに定評があるDR.富澤より、パーシャルデンチャーの長期症例について講演していただきました。

この講演は、以前赤坂会主催で行なった「欠損補綴シンポジウムin九州」で富澤先生が講演した内容が、若手にとって非常に勉強になると思い、その後の術後経過を加えてお話していただきました。

2008_01_02.jpg細かい資料取り、一つ一つの仕事の丁寧さ、術後のメインテナンス、すべてが若手にとって参考になったことでしょう。また、人工歯の磨耗によって失われた咬合接触をメタルオクルーザルで回復する手技は、私自身大変勉強になりました。






午後からはケースプレゼンテーションで、まずはDR.柏木 DT.岩渕より

『上顎をオーバーデンチャー下顎を部分床義歯で咬合再構成した一症例』というテーマで発表されました。治療計画、治療のシークエンスについて活発な意見交換があり、またテクニシャンとのコラボレーションについても色々な意見が出ました。

次にDR.安藤 DT.百瀬により『下顎臼歯部遊離端欠損に対し、Removable Partial Denture にて対応した症例』というテーマで発表されました。

ペリオの再評価、プロビジョナルレストレーションの活用の仕方について衛生士を交えて色々な意見が出ました。衛生士から色々な意見が出たのはあまり無かったことですが、術後のメインテナンスの主役である衛生士の意見はドクター、テクニシャンともに参考になったのではないでしょうか?

2008_01_03.jpg最後に寺西先生の司会による総合ディスカッションで、会場からの質問に答えながら一日の総括をしていただきました。

今回は演者の皆様のお陰で、私自身色々勉強になった例会になりました。縁者の皆様、お手伝いしていただいた方々、この場を借りてお礼を申し上げます。




会員の先生方の感想
○樋口先生

今回は最初の飯沼先生の基調講演が大変わかりやすくて素晴らしく、それに尽きると思います。基本設計について実際の症例を見ながら繰り返し説明されることで、理解しやすくなりました。 午後のプレゼンテーションでは技工ステップなどを術者がしっかり理解していないと、途中で思わぬエラーが生じる可能性について考えさせられました。

○加部先生

2008_01_04.jpg実際のパーシャルデンチャー症例を用いて、初診の状態からどこに注目して診査・診断して適応症例を見極め、どのような設計を選択し、咬合再構成を行ったのかという流れで講演していただき臨床経験が浅い私にもイメージしやすくとても分かりやすかったです。マウスプレパレーションについてや歯科医師との連携の話も技工師の先生から直接聞くことができて勉強になりました。上顎の左右3番までが残存している遊離端欠損症例にカンチレバーを付与し4番部近心にレストを設定することで義歯の安定と残存歯の保全を図るという考え方はとても勉強になりました。