
2011年5月8日(日),東京国際フォーラムにて,第1回例会が開催された。
午前中の講演に先立っては,寺西先生より東日本大震災の犠牲者への哀悼の意を示し,つづいて藤野 修氏(岩手県・ふじの歯科医院)が被災地における検視や歯科支援の実際および会員によって集められた支援物資の活用状況について報告した。
つづいては,「出版記念講演会」として,先ごろ歯科衛生士向けの臨床書を上梓した山口幸子氏(寺西歯科医院)が,『日常臨床&チーム臨床に活かせる歯科衛生士臨床』と題して,インプラントのメインテナンスにおける着目点や診査の実際を紹介。インプラントメインテナンスにおける歯科衛生士の役割は「インプラント周囲粘膜炎の予防」にあるとして,視診,触診などであらゆる角度からインプラントの変化を察知し,異常を歯科医師に報告すること,患者さんのモチベーションの維持が特に重要であると述べた。また,患者さんの希望やセルフケア能力を考慮した補綴物形態を歯科医師,歯科技工士とともに追求することの必要性についても言及し,歯科医師・歯科技工士と三位一体でインプラント治療に取り組んだ症例を供覧した。
午後からは,ケースプレゼンテーションとして,会員の歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士らが症例を提示(愛知県・歯科サンセール,東京都・銀座アベニュー矯正歯科,東京都・岩本町デンタルクリニック)。重度歯周病患者への歯周補綴,矯正歯科における口腔衛生管理,中等度歯周炎患者に対するチームでの取り組みなど多彩なテーマで発表がなされ,各々の医院の治療方針や取り組みについて活発な質疑が交わされた。
また,「特別講演」で登壇した行田克則氏(東京都開業)は,歯周治療における治療後の歯肉の治癒形態を見込んだアプローチについて,歯槽骨の生物学的な分類や歯間部乳頭部のクリーピングなどの豊富な臨床写真とともに提示した。







