2013年度 第一回例会を振り返って

2013年5月19日、今年度第1回目となる赤坂会例会が東京国際フォーラムにて開催されました。
まず野寺会長からの挨拶で、今年の会のスローガン「NEXTAGE」についてお話があったのち、「ラボコミュニケーション-咬合再構成で重要なことはなにか?-」というテーマで熱いディスカッションが繰り広げられました。

一言で咬合再構成といっても、診査・診断に始まりプロビジョナルレストレーションの形態や最終補綴のマテリアルなど、様々なことを決定していかなければならず、治療期間の中で度重なるラボコミュニケーションが必要となってきます。実際、今回発表された症例も大変細かい指示やコミュニケーションの過程があり、咬合再構成とは難しく複雑な治療であると感じさせられました。ただ最終補綴装着時の状態を拝見させて頂き、そのようなコミュニケーションがあってこそのEstheticとFunctionの調和、さらにLongevityの獲得がなされるのだと痛感しました。

私が特に重要だと感じたことは「解剖学的な指標や基準線に対する知識」です。つまり咬合再構成において、患者さんの口腔内だけでなく顎関節や顔貌に対しても、歯科医師・歯科技工士が同じ基準を持って情報を共有しなければいけないということです。午前中、座長寺西邦彦先生のもと「最終リマウント」についてディスカッションがなされ、「最終リマウント」をする・しないのケースセレクションに始まり、その症例においてなぜ「最終リマウント」が必要であったのか、また「GAT」に対してもどのタイミングで何のためにやるのか、ということが議論になりました。これは、咬合器に患者さんの機能面をいかに印記し補綴物に生かすかいうことに関係してきますが、頭蓋骨に対する上顎歯列の位置・正中・インサイザルエッジポジション・咬合平面などが再現され、治療のゴールを明確にしていなければ何の意味も持ちません。咬合再構成というのは、咬合器を通して歯科医師と歯科技工士が患者さんの口腔内を共有し同じ基準を持ってコミュニケーションを行うことによって、必要な処置を明確にしゴールに近づいていくものだと思います。

今回の例会では、自分の未熟さを再認識するとともに臨床にすぐにでもいかさなければならないことを数多く勉強させて頂きました。これからも日々精進していきたいです。

岩本町デンタルクリニック 小木曽縁