2014年2月アーカイブ

2014年2月2日(日)東京国際フォーラムにて2013年度赤坂会第2回例会が行われました。寒風吹き荒ぶなか日本各地から多くの方々に来ていただきました。
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顧問の寺西邦彦先生、野寺義典赤坂会会長のご挨拶のあと今例会のクラブチェアマン藤田大樹先生より会趣旨説明が行われ始まりました。
基調講演として青島徹児先生と中川雅裕先生にご公演頂きました。お二人とも日本歯科界を牽引しておられます。会場は両先生のご公演に熱い視線が注がれました。



IMG_1227.jpg青島先生より始まりました。演題は「当医院の治療の流れ~CrownBridgeを中心に~」
ダイレクトボンディングでご高名な先生ですが、その青島先生の包括的治療のケースプレゼンテーションで期待が集まりました。会場を唸らせたのは深い形成にも関わらず完璧な歯肉の立ち上がりを前歯部のみならず全顎にわたって行われているということ。先生のご経験と手技に裏打ちされたケースで素晴らしかったです。個人的には診査診断についてもっとディスカッション出来たらと思いました。




IMG_1247.JPG続いて中川雅裕先生のご公演。
演題は「TheCrown&Bridge~欠損補綴の治療オプションを再考する~」
5Dでも知られている中川先生です。
エビデンスに裏打ちされた術式、スキル、全体的な治療の進め方など、どれをとっても第一級の本当に素晴らしいケースプレゼンテーションでした。特に歯肉のマネージメントの素晴らしさは圧巻で、術前の診査診断から歯肉の切開線、スーチャーに至るまで先生のペリオに対する造詣の深さと熱意が感じられるものでした。
続いて会員発表です。



IMG_1253.JPGトップバッターは加部晶也先生。赤坂会若手のホープです。
「動揺する上顎前歯部に対しクロスアーチスプリントで対応した症例」
加部先生らしい緻密でエビデンスに基づいたケースプレゼンテーションでした。しかし、改めて補綴物の連結することの診査診断の難しさを感じさせられました。補綴物は出来るだけ単冠で仕上げたいと私自身思いますが、臨床の場ではなかなか思うようにはいかいないことも多いです。プロビジジョナルレストレーションで試行錯誤されていた加部先生のご苦労がひしひしと感じられました。



IMG_1258.JPG続いて、樋口敬洋先生
「中等度歯周病患者に対して、クラウン形態で試行錯誤した症例」
民間アスリートとデンティストという二足のワラジを履かれた樋口先生のケースプレゼンテーションです。パラファンクションを有する患者さんに対し、矯正治療を絡めたケースでした。パラファンクションの対応は、私も日々臨床の場で頭を悩ませておりますが、樋口先生もご苦労されながらケースをファイナルまでもっていかれました。片顎のみの矯正となっておりましたが、ここにも臨床の場での先生のご苦労が垣間見えました。プロテクションスプリントについて寺西先生からアドバイスがありました。私自身にとっても明日からの臨床に役立てれそうです。しっかりとした診査診断をされており、ご自身も自らのケースを省みて次の臨床に生かされていこうとする姿勢があり、赤坂会としてとても素晴らしいケースプレゼンテーションであったと思いました。


IMG_1288.JPG最後は、中丸潤先生
「上顎にクロスアーチスプリンティングを行なった一症例」
インプラントのロストは我々にとっても勿論避けたいことですが、臨床の場で残念ですが起きてしまうこともあります。今回の中丸先生のケースでは強いパラファンクションからいかにインプラントを守るか、深く考えさせられるケースでした。サイナスフロアエレベーテーションをする場合、ソケットリフト、サイナスリフトの選択そしてインプラント周囲には骨折を起こさせない骨の厚みの確保の必要性など大変勉強させて頂きました。

今回は欠損補綴に対してクラウンブリッジを改めて見直すことができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。
赤坂会としては、臨床で思わしくない結果になってしまっても、その失敗を次の臨床にどう活かすか、そのための反省点、改善点をどう考えているのかが大きく問われます。
私自身今回の例会で自らの臨床を見つめ直すいい機会であったと思います。