2015年3月アーカイブ

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2月8日(日)、有楽町の国際フォーラムにて2014年度赤坂会第3回例会が行われました。今回は「成人矯正を再考する~治療期間短縮への挑戦~」と題し、殿塚量平先生、渋澤龍之先生による基調講演、伝法昌広先生による特別講演、野寺義典先生、佐藤博宣先生による会員発表が行われました。あいにくの空模様でしたが、会場には多くの参加があり、皆が今年のテーマである「WAKU WAKU」した気持ちのなか会が始まりました。

まず現赤坂会会長であり、今回のプログラムチェアマンである野寺先生より、挨拶と主旨説明が行われました。矯正がテーマである例会としては5回目にあたり、今までの変遷とまとめが述べられたのち現状の課題について触れられました。治療期間が長期に及んだご自身のケースを提示していただき何に時間がかかったのかをみていくと、レべリングやリトラクションはほとんどのケースでスムーズに治療がすすんでおり、咬合を仕上げる段階でかなりの時間がかかってしまっていることに気付かされました。移動量としては微々たるもので治療開始から何百日目と記入された多数の写真を見るにつけ、こだわればこだわるほど時間がかかってしまうという矯正医側のジレンマも感じることができました。

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午前中は殿塚量平先生と渋澤龍之先生の基調講演から始まりました。殿塚先生は2012年度の第三回例会でも発表してくださっており、今回は一緒に仕事をしておられる渋澤先生を交えて「成人矯正を再考する」と題し発表されました。殿塚先生、渋澤先生コンビでの講演は私自身名古屋で拝聴する機会があったのですが、そのクオリティの高さに改めて驚かされました。歯周病専門医であり補綴医である殿塚先生と矯正専門医である渋澤先生が顎関節やオクルージョンなどの共通言語を大切にしつつ、時には殴りあいに近いくらいの熱いディスカッションのもと高いゴールに到達されていました。特にコルチコトミーやTADsの併用は治療期間の短縮やより良いゴールのためには必要になってくると思われ、今後はそのタイミングや術式についても理解を深めていく必要性を感じました。

昼食をはさみ午後は伝法昌広先生による特別講演に移りました。伝法先生のお話を聞く機会は初めてでしたが、SJCDの土屋先生のクリニックで矯正治療を担当されていただけあって、その理論やテクニックはとてもハイレベルに感じました。今回は「Gummy smile correction」と題し、ガミースマイルに焦点を当てていただき、その原因による分類、上顎前歯の三次元的な診断、治療目標の設定、計画の立案について講義をしていただき、実際のケースも提示していただきました。最後に提示していただいた土屋先生とのケースは、綿密な診断に基づき治療がなされており、細かい個々の歯の捻転も改善されたのち、最小限の範囲での歯牙の切削で最大限の審美性が達成されていました。

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コーヒーブレイクをはさみ会員発表に移りました。野寺先生、佐藤先生により「包括的に咬合再構成したⅡ級ハイアングルケース」と題し発表されました。本ケースは治療途中にTerra小屋にて症例相談されたもので、治療期間5年余りを経てファイナルを迎え今回発表する機会を得たとのことでした。野寺先生の説明ではⅡ級ハイアングルケースは矯正治療の中でも最も難しい部類のひとつであるとありましたが、治療方針一つとっても会場の矯正医と意見が真っ二つに割れたのが印象的でした。特に咬合高径を巡って大臼歯の圧下の是非が一番盛り上がりました。現状の咬合高径を高いとし積極的に圧化した上で治療を進めるのか、既存の高径を尊重しその中で治療をすすめていくのか、その答えは症例に向き合い長期的な経過を観察することでヒントがみえてくるのではないかと感じました。

今回の例会ではコルチコトミーやTADsの併用など治療期間を短縮し、より良いゴールを迎えるためのオプションを多数拝見することができました。しかしやはり一番大切なのはベーシックデータに基づく診査・診断・治療計画であり、症例の長期経過を追うことが日々の臨床につながってくることを改めて感じた例会になりました。

よしだ歯科クリニック勤務 小森 真樹(こもり まさき)

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平成27年1月31日〜2月1日の2日間、愛知県知多半島の日間賀島で名古屋SJCDと赤坂会の合同合宿によるジョイントミーティングが開催されました。

前日まで関東一帯では雪が降り、名古屋では雨だったようですが、当日2日間は快晴に恵まれました。

寺西先生はじめ数人の赤坂会の先生方は前泊をし、31日は知多ゴルフクラブにて名古屋SJCDのご招待によるゴルフコンペを行いました。ゴルフ組以外の先生方とは、その後の夕方から日間賀島ホテルにて合流し、まずは一風呂浴びて浴衣に着替え、リラックスしたところで大広間で宴会が始まりました。日間賀島はタコとフグ料理が有名な島で、宴会では大変なご馳走が振る舞われました。宴会もたけなわになり名古屋SJCDと赤坂会の先生方の親睦が深まったところで、場所を変えて落ち着いたラウンジで症例検討会に移りました。

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三宅甲太郎先生、吉木雄一朗先生、中野文明先生の3名が、咬合再構成の症例を各々発表しました。三宅先生は、既存のインプラントに苦労した症例、吉木先生は酸食症により咬合崩壊した歯列を咬合再構成した症例、中野文明先生は「臼歯部咬合崩壊で失われた咀嚼機能を回復した一症例」という演題で発表していただきました。特に三宅先生と吉木先生は大学の先輩後輩ということもありそれぞれライバル心の入った熱い発表でした。その後のディスカッションも大いに盛り上がり深夜2時過ぎまで議論していた先生方もいました。

翌日は、ホテルで朝食をとり送迎船で知多半島に戻り、まるは食堂研修室において午前10時から岡勇輝先生、新藤有道先生、安藤裕章先生、藤田大樹先生、デンタルテクニシャンの小林正直先生の順で5名の症例検討会がおこなわれました。

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岡先生は上顎前歯部正中離解をコンポジットレジンで修復した症例、新藤先生はインプラントと義歯を用いた咬合再構成の症例、安藤先生はⅡ級前歯部欠損部にインプラントで修復治療したケースでした。それぞれ質疑応答では活発なディスカッションが展開されました。そのため午前中の討論会は時間切れになってしまい、予定していた藤田先生、小林先生の発表は急遽、昼食を摂りながらのランチョンミーティングという形式になりました。小林先生のCo−Crにて製作した補綴物により藤田先生がインプラントも用いて咬合再構築を行った症例でした。そこでも少々お酒に入った席になり、より熱いディスカッションとなりました。

帰りの電車でも名古屋SJCDの先生方のご厚意をいただき楽しい時間を過ごしました。

今回の各先生の症例は、崩壊した咬合の再構成を様々な視点から考えさせられました。名古屋SJCDの先生方によるおもてなしで美味しい料理とお酒とケースプレゼンテーションを満喫しお腹一杯の2日間でした。

医療法人はやし歯科医院 林 浩司

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