忘年講演会
講演:木原敏裕先生
『長期経過を踏まえ歯科臨床を語る』
今回は S.J.C.D.(日本臨床歯科学会)の歴史を作ってきた人物1人である木原敏裕先生をお呼びして基調講演を願いまた。
また赤坂会のこれからを担う員に症例提示して頂き、レジェンド達に果敢ぶつかってもらいます!
この機会見逃す事なかれ!
日程
2018 年12月1日(日) 10:00~16:00
場所
秋葉原ダイビル 2F コンベンションホール(千代田区外神田)
申し込み
懇親会
時間
17:00~
場所
申し込み
講演:横瀬敏志先生
『レーザー歯科治療のA to Z ~歯内治療からインプラント治療まで~』
レーザー治療が新たに保険導入され、その需要はますます増加しています。 しかし、レーザー機器にはその波長によって生物学的な作用が異なりさらにはその使用方法も異なります。 我々はこれまでにレーザーが示す様々な生物学的作用を、基礎実験を基に検証してきました。特に低出カレ一ザー治療であるLLLT 作用に着目して、骨組織での再生療法や疼痛緩和など、遺伝子レベルのエビデンスに従い臨床応 用を行いその効果を実証してきました。最近ではPDT( 光線力学的療法)として殺菌効果を中心とした歯内療法へのレーザーの応用を目指し、新たな分野であるレーザーエンドドンティクスを確立しています。 今回は、これまでの各種 レ一ザー (CO2, Er:YAG, Diode, Nd:YAG) の特徴と細胞生物学的な作用をわかりやすく解説し、骨再生療法を中心としてインプラント治療から、現在我々が行っているレ一 ザーエンドドンティクスの新たな方法を提示し、新たに保険導入されたレーザーの使用方法までわかりやすく説明します。
講演:和田圭祐先生
『簡便で低侵襲な組織再生への様々なアプローチ ~成長因子からレーザーへの応用~』
人々の歯に対する健康意識が高まる中で、歯科臨床、特に歯周、インプラント領域における組織再生術の重要性が高まってきている。 近年における生体材料の進化に伴い、様々な可能性が示される中、臨床家は簡単で再現性の高い組織再生へのアプローチを模索し続けている。 一方で最近ではレーザーの生体に対する影響に関する基礎、臨床的研究も進められ、その生物学的作用と安全性、治癒促進効果(Bio stimulation)からも有用性の高い治療ツールとしての期待が膨らんでいる。 本講演では歯周病治療、歯周形成外科、補綴前処置、インプラント治療とそれに付随した骨再生治療、さらには最近増加傾向にあるインプラント周囲炎における従来のアプローチとレーザーを用いた数々の臨床例を供覧しながら、その背景にある基礎、臨床エビデンスを討論し、現在のレーザーを用いた低侵襲組織再生治療の到達点について先生方と理解を深める時間としたい。
ケースプレゼンテーション
新藤有道先生
榊原塁先生
日程
2018 年12月9日(日) 10:00~16:00
場所
秋葉原ダイビル 2F コンベンションホール(千代田区外神田)
申し込み
懇親会
時間
16:30~
場所
グレースバリ秋葉原3F スリーモンキーズカフェ
千代田区外神田1-1-10 パセラリゾーツAKIBA
TEL 0120-196-759
申し込み
基調講演:船登彰芳先生(5-D Japan ファウンダー)
『なぎさ歯科クリニックの軌跡‐歯周・インプラント治療に特化した医院として‐』
今年度の特別講演会は、船登彰芳先生をお招きし包括的日常臨床のすべてについてご講演頂く予定です。歯周病治療からインプラント治療や補綴治療までの包括的かつ高度な治療を実践されている臨床の実際について、じっくりとお話いただける貴重な時間となることでしょう。
また、赤坂会を代表する3名の先生方に症例を提示して頂き、船登先生とケースディスカッションを行います。どのようなディスカッションになるのか楽しみな企画となっております。
皆様お誘い合わせの上、奮ってのご参加宜しくお願いいたします。
ケースプレゼンテーション
飯沼学先生
新藤有道先生
吉田拓志先生
日程
2017年11月26日(日) 10:00~16:00
場所
申し込み
忘年懇親会
時間
16:30~
場所
P.C.M.(パブカーディナルマルノウチ)
東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビルTOKIA 1F
TEL 03-5222-1251
申し込み

12月11日(日)に品川シーズンテラスカンファレンス「ホール」にて、スタディグループ赤坂会忘年特別講演会が開催されました。 今回はASTRA TECH Implnatの新しいシステムである「EV」の解禁に先立って、Osseointegrated ImplantのホームグラウンドであるイエテボリからDr.Marcus Dagnelid氏を招聘し、「アストラテックインプラントシステムにおけるニュージェネレーション」と題して講演していただきました。

会長である高田先生の挨拶後、顧問である寺西先生より特別講演という形で全く新しいシステムである「EV」の特長についてわかりやすく解説していただきました。特に骨質に応じた外科術式の違いと、ショートインプラントのラインナップの増加、アバットメントスクリューにメリットが大きいと感じました。

その後Dr.Marcusの講演と続き、主にデジタル技術を活用したEVシステムについて、CAD/CAMを用いて、その優位性、安全性、費用対効果、治療の質などについて自身の豊富な症例を交えてお話いただきました。Dr.Marcusのお話を聞くのは今回が初めてでしたが、まだ30代にもかかわらず世界を股にかけて講演しているだけあって、講演も論理的で症例写真も美しく、とてもスマートな印象でした。世界のインプラントの流れは、よりシンプルに、より低侵襲に、より短時間に、より低コストになってきているのだと感じました。また以前の赤坂会例会のテーマでデジタルvsアナログといったものでディスカッションにもなりましたが、デジタルで補え切れないものを匠の力でカバーするといったことはスウェーデンでは少なくなってきているのかとも感じました。
また彼の最後の症例で17歳で前歯部にインプラントをいれてその13年後にリカバリーしたケースがとても印象に残りました。文献的にはlong faceの方が天然歯と比べて1mm以上低位になりやすいというものがあるそうですが、臨床家は様々な可能性を考慮したうえで施術するべきだという示唆を示していただきました。彼の駆使するデジタルテクノロジーも素晴らしいものでしたが、その実は限られた条件のもと持てる力を最大限発揮して素晴らしい結果を収めている一臨床家なのだと感じました。

懇親会は会場を別にし、品川プリンスホテルにて行われ、多くの参加者で盛り上がりました。毎年恒例の抽選でも数多くの豪華景品が協賛企業の方々から提供されました。余興は何とこのためだけに仙台からきていただいた デンツプライシロナ社の堀江志樹氏により、フレディマーキュリーに扮して数曲披露していただきました。アドリブの赤坂会会員による援護射撃もあり、例年にも増して楽しい懇親会となりました。 また今年のアワードは新人賞 根間大地先生、Akasaka award 富澤直基先生、Terry`s awardは藤野修先生でした。おめでとうございます。 寺西先生がそれぞれの先生に対し、エピソードを交え労っていたのが印象的でした。来年も赤坂会を盛り上げていきたいと思います。
こもり歯科クリニック 小森 真樹









当初はGnathology、総義歯補綴治療、R.P.Dの考え方から始まり、時代の流れとともに歯周治療・Informed consent、矯正治療、インプラント治療、審美治療、Advanced Surgeryと、その都度最先端の技術や患者さんのニーズに合わせた治療を取り入れており、寺西先生の探究心の強さに大変感銘を受けました。

歯科治療は、最先端の治療にばかり目を向けず、先代の先生達が行ってきたことや歯科治療の歴史を学ぶことで治療の選択肢の幅が広がると思いました。またstep by stepしっかりと順序を踏んで行うことが重要であり、それにより大きなトラブルもなく長期安定を得やすいということを今回の特別講演で学びました。

講演後に東天紅にて懇親会が行われました。懇親会では今年流行したディズニー映画のキャラクターやお笑い芸人の格好をした若手の先生達が寺西先生の還暦祝いを盛り込んだ余興を行い大変盛り上がりました。



寺西先生には光機能化を用いたインプラント治療を実際のケースを例に発表していただきました。
前歯2歯欠損という難しいケースの歯冠乳頭再建には、光機能化の新たな可能性などを感じました。
小川先生にはインプラントの光機能化についてご講演頂きました。インプラント体の濡れの低下、炭素の付着、マイナス電荷の帯電が骨-インプラント結合(BIC)を低下させるということでした。光機能化をすることで、これらの問題が著しく改善され、BICも結合スピードも顕著に向上していました。これにより、より細くて短いインプラントが可能となり、適応の拡大とより低侵襲な治療が行えるということでした。豊富な研究データからの裏付けもあり、光機能化の必要性を強く感じました。
飯沼先生には骨吸収の著しい症例に対する治療方法を説明していただき、特にサブストラクチャー付きのImplant補綴の流れを、実際のケースを通しご講演していただきました。また補綴物の材質、咬合関係、対合歯の問題についても触れていただきました。
新藤先生にはインプラントのポジションの考察を細かく説明していただき、s-CleanImplantの特徴やそれに応じたインプラント補綴を実際の症例を通じてご講演していただきました。インプラントの埋入角度による審美的な補綴は大変勉強になりました。
川崎先生にはL.O.TやM.T.Mについて多数の症例を通してご講演していただきました。問題点を補綴と矯正によるアプローチを行うことでより確実に、低侵襲に行う事を学びました。アンカースクリュー植立に関しては破折、歯牙接触、トルクの重要性についてご講演頂きました。
今回の講演会を通して患者さんに低侵襲な治療が行えるよう、プロシードの製品や技術面など、より研鑽して習得していきたいと思いました。
忘年会パーティーは東京国際フォーラム内のレストラン「レバンテ」で開催され、多くの参加者で盛り上がりました。毎年恒例のゲームでも数多くの豪華賞品がスポンサー企業から提供されました。余興は若手の会員が赤の六尺褌を巻き、紅一点の小木曽先生の指示で組体操をしました。
寺西先生からはwaku wakuという来年のテーマを頂きました。赤坂会の会員の先生方で、この言葉を胸に日常臨床に励みたいと思いました。


小川先生にはインプラントの光機能化についてご講演頂きました。インプラント体の濡れの低下、炭素の付着、マイナス電荷の帯電が骨-インプラント結合(BIC)を低下させるということでした。光機能化をすることで、これらの問題が著しく改善され、BICも結合スピードも顕著に向上していました。これにより、より細い、より短いインプラントが可能となり、適応の拡大とより低侵襲な治療が行えるということでした。革命的な処置だと感じ、光機能化の必要性を強く感じました。

最後に寺西先生に光機能化とCGFを踏まえた、ケースを御講演頂き、より低侵襲で審美的なインプラント治療像をご教授頂きました。
とても重厚な内容で、スタディーグループ赤坂会20周年記念&寺西歯科医院30周年記念にふさわしい内容だったと思います。















~Managing Risk Factors in the Esthetic Zone~
講師紹介
・Dr.David Guichet

1986年 UCLA School of Dentistry 卒業
Member Academy of Osseointegration
Diplomate American board of Prosthodontics
Fellow American College of Prosthodontists
Member Pacific Coast Society for Prosthodontists
寺西邦彦先生

スタディーグループ赤坂会顧問
日程
2011年12月11日(日)
9:30~ 開場
16:00~ 懇親会
場所
秋葉原コンベンションホール
(東京都千代田区外神田1-18-13 秋葉原ダイビル)

はじめ、顧問の寺西邦彦先生からご講演からスタートし、OsseoSpeedを用いた抜歯即時埋入の臨床ケースを題材に、OsseoSpeedの優位性、寺西先生のOsseoSpeedに対するご評価につてお話しを頂きました。術前、術後のCT画像、オペの動画であったり豊富な情報と完璧なケースでありました。



ウィステリアデンタルクリニック 佐藤 博宣


2009年 赤坂会 特別講演会(忘年講演会)を終えて
12月13日東京国際フォーラムにて特別講演会および忘年会が行われました。今年度も70名以上の参加者が集まり盛大に行われました。

特別講演会として前半では寺西邦彦先生より「peri-implantitisを再考する」といったテーマにてご講演頂きました。近年の歯科会におけるインプラント治療の普及により多くの患者さんが恩恵を受けると共に、そのメインテナンスの重要性やインプラント周囲炎に対する対応が重要視されるようになってきていることも事実です。

私を含め、まだインプラント治療を行って長期に渡って経過を追っていない若手~中堅の歯科医が多い赤坂会ですが、既にインプラントが口腔内に存在し、さらにはインプラント周囲炎に罹患している新患患者さんに遭遇する機会が少なくないことも事実となっております。そのようななかperi-implantitisに関しての講演を聴く機会は非常に貴重な経験となりました。講演内容として、まずperi-implantitisの発症機構に関する解説がありました。寺西先生ご自身の症例から咬合に起因するimplant
lossの場合は骨吸収がfixtureの先端まで一気に進むが、一方でプラークに起因したperi-implantitisは上部構造側に骨吸収が限局するといったご考察をなされていました。また、メインテナンスを考慮した上部構造の形態についてのご考察があり、審美性を追求するあまりインプラント周囲粘膜下のカントァーを大きくとりすぎることで縁下のメインテナンスがとりにくくなってしまうことを我々若手~中堅歯科医やテクニシャンに警告して頂きました。ご講演の最後には、インプラント周囲炎に対する外科的対応方法について、グリシンパウダーを用いたエアーフローでの使用例を挙げて頂き、後半の竹内先生のご講演へと続きました。

後半では、竹内泰子先生に「歯周治療、インプラント治療のメインテナンスにおけるエアーフローの有用性」といった演題にてご講演頂きました。会場には竹内先生とともにスカンジナビアの歯周治療を30年以上に渡って日本に紹介して頂いた岡本浩先生もご同席されました。寺西先生のご講演でも提示して頂いたように、エアーフローはインプラント周囲炎の外科的対応時にフィクスチャーのバイオフィルム除去法として注目されているものですが、ヨーロッパでは既に歯周治療での応用が行われておりその最新の知見についてご講演頂きました。講演内容は、まず、キュレットを用いた歯根表面のデブライドメント時に起こるオーバーインスツルメントは後に根面カリエスの発症という重篤な結果を招く危険性について基礎的データや症例を挙げて説明頂きました。そして、以前よりスカンジナビアではこれを危惧し超音波スケーラーを頻用していたようですが、今回はそれをさらに突き詰めた形で、根面のバイオフィルム除去にグリシンパウダーを用いたエアーフローが有効であるといった内容を、基礎データから症例まで提示していただきました。私自身、歯根面のインスツルメントとしてキュレットと超音波スケーラーによる方法は完全に確立したものとして考えていたので衝撃的でした。講演は、とても熱のこもった丁寧なもので、予定の質疑応答の時間もなく懇親会へと向かうこととなりました。

さて懇親会ですが、毎年恒例のビンゴ大会は例年にも増して景品が豪華で品数も多く大盛況でした。

また、Awardの発表ではTerry's awardにDT関さん、Akasaka awardにDR森山先生、新人賞にDH伊東さんと、今年度のスローガン「Total Balance」を象徴する結果となりました。

さて、今回寺西先生と竹内先生お二人のご講演を聴講し、お二人に共通した歯科医師としてのある姿勢に気が付き、感銘を受けました。それは、ご自身の症例を振り返り、実際に起こってきた問題に対して真っ向から立ち向かいそれを解決に導こうといった姿勢です。むしろ、お二人の先生の臨床で問題の起きているケース自体多くないにもかかわらずです。このような姿勢で日々の臨床を行っている結果、お二人のような臨床家になれるのだと確信いたしました。明日からの臨床に生かしてゆこうと思います。
エド日本橋歯科勤務 高田貴虎