ジョイントミーティング

2017年7月16日に沖縄県市町村自治会館にて第3回環太平洋インプラントフォーラム(Pacific Rim Implant Forum;PRIF)が開催されました。今年は「これからのインプラントと補綴戦略」というテーマでした。

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発表はアメリカから
Dr.Jeffery W.Johnston 「Implant Complications:Prevention and Treatment」
韓国からは
Dr. Lee Jong Hyuk 「Strategy of soft tissue graft in anterior teeth restoration using dental implant」
日本からは Club WESPICから
Dr.Taichi Kamishita 「インプラント周囲のSoftTissue Mnagement のタイミングとその要点」
北九州歯学研究会から
Dr.Yasuharu Kai 「インプラント治療成功のための歯列改善への試み」
I.O.Rから
Dr.Takashi Kodama 「BMP-2を応用した骨誘導性インプラントの可能性に迫る」
5-Dからは
Dr.Tsutomu Tanno 「Orthodontic Implant site development using labial root torque」
そして赤坂会より
Dr.Akinari Kabe「歯冠形態の修正でアンテリアガイダンスを改善し、右上欠損部をインプラントで対応した症例」でした。
発表は全て英語で行われ、今年も質疑応答は梅津清隆先生の通訳のもと行われました。

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今回のテーマは「これからのインプラントと補綴戦略」ということで幅広いテーマでしたが、骨誘導性インプラントの可能性、インプラント前処置として矯正治療や、骨造成、軟組織移植、そしてインプラント周囲炎など様々な発表をしていただき、非常に盛り上がったディスカッションとなりました。
また前日のウェルカムパーティーでは寺西先生を筆頭にPRIFのメンバーが沖縄で釣り上げた魚が提供され、新鮮なまま美味しくいただくことができました。

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GARAパーティーはリッチモンド那覇のテラスブルーオキナワで行われ、夜遅くまで盛大に盛り上がり、2017年度PRIFは終了となりました。

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大会長である友寄先生、実行委員長の飯沼先生、海外より演者としてそしてお忙しい中、ご準備頂いた先生方に感謝申し上げます。

 

来年2018年7月1日 第4回PRIFもよろしくお願いいたします。

内田歯科医院 吉武 秀

2016年6月26日に沖縄県市町村自治会館にて第2回環太平洋インプラントフォーラム(Pacific Rim Implant Forum;PRIF)が開催されました。今年は「インプラント治療における予知性とは?」というテーマでした。

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発表は韓国からDr.Shin Hong soo 「Maxillary sinus Schneiderian membrane perforation repair using Biomaterial Platelet-rich fibrin ( PRF )」 とパキスタンからDr. Irfan Qureshi 「Predictable Results in Unpredictable times」日本からは Dr.Takuji Yoshida 「Implant placement with socket preservation for minimally invasive implant surgery in anterior regions」Dr.Toru Shiratsuchi  「Material and design of the implant superstructure in consideration of the predictability」 Mr.Shuji Nishishimamoto 「What can Dental Technicians do for Predictable Implant Treatment ?」 Dr.Kiyotaka Umezu 「 Anterior Implant Therapy Preservation, Regeneration and Prevention. Which one you choose?」 Dr.Toru Sakakibara「Esthetic Recovery Around Implant With Soft Tissue Management」でした。 発表は全て英語で行われ、今年も質疑応答は梅津清隆先生の通訳のもと行われました。 

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今回は日本のスタディーグループと韓国とパキスタンの臨床家が集まり、「インプラント治療の予知性について」ディスカッション予定でしたが、発表をきいてみると、上部構造(材料)の予知性や周囲組織の予知性など予知性といっても様々な視点からの発表で、インプラント治療だけでなく歯周治療や補綴治療などにも参考となる話をたくさん聞くことができ、ディスカッションもかなり盛り上がっていたと感じました。

今回、僕自身はウエルカムパーティーは参加できませんでしたが、フォーラム後の空港での飲み会では海外の先生とも楽しく交流ができました。
沖縄そばを昼食にたべられなかったことが非常に心残りで、さらにハプニングなどもありましたが、 天候にも恵まれ、大変充実した1日となりました。

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大会長である友寄先生、実行委員長の飯沼先生、そしてお忙しい中、ご準備頂いた先生方に感謝申し上げます。 

来年2017年7月17日 第三回PRIFもよろしくお願いいたします。

                             

内田歯科医院   吉武 秀

第1回環太平洋インプラントフォーラム

2015年7月19日に沖縄県市町村自治会館にて第1回環太平洋インプラントフォーラム(Pacific Rim Implant Forum;PRIF)が開催されました。2004年から始まった赤坂会とWESPICの沖縄ジョイントミーティングは昨年で11回重ね、さらなる発展を目指すことを目的として、 Pacific Rim Implant Forum(環太平洋インプラントフォーラム) を立ち上げられました。 「アジアから世界へ!」を目標に掲げ、スタディーグループの垣根を越え、国の垣根を越えて臨床の本質を語り合う会として始まりました。第1回目となる今年は「インプラント治療と矯正治療の融合」をテーマに東京、福岡、沖縄、中国、韓国で活躍しておられる臨床家をプレゼンターに世界共通 の「インプラント治療」について熱いディスカッションが行われました。

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発表は宮城美恵先生(WESPIC)「インプラントアンカーを使用した矯正治療 」、Dr. Sin jeong gi(韓国)「Esthetic consideration in the combined orthodontic and implant treatment」、又吉誉章先生(IOR)「一般開業医と歯科矯正医の連携 ~インプラント治療を通して~」、 筒井祐介先生(北九州歯学研究会若手会)「アンテリアクロスバイトを伴う片側遊離端欠損症例にアライナーとインプラントを用い咬合再構成を行って」、Dr. Wang Tao(中国)「The comprehensive strategy of orthodontics,orthognathic surgery and implantology cooperation in the treatment of dento-maxillo-facial deformities」、川崎宏一郎先生(赤坂会)「An occlusal reconstruction case treated with dental-implant, and orthodontic correction for improvement of the prosthetic space and large discrepancies in the maxilla-mandibularrelation」でした。発表は英語で行われ、質疑応答は梅津清隆先生の通訳のもと行われました。Gala Partyで金城先生も話されていましたが、梅津先生の卓越した英語力なしでは、今回のスムーズで内容の濃いディスカッションは成し得なかったと思いました。

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今回は日本の4つのスタディーグループと韓国と中国の臨床家が集まり、「インプラントと矯正治療について」それぞれの考えを包み隠さず発表し、テーマが絞られていたことで、1日を通して統一感のある、忌憚のないディスカッションを行えたことは大変有意義であったと思いました。特にインプラントを矯正の前に埋入するのか、後に埋入するのかは、それぞれのスタディーグループや発表者の先生の考え方の違いが浮き彫りとなり、両者のメリットデメリットがディスカッションの中で鮮明になっていったことが、自分には1番印象に残り、勉強になりました。

また、18日の夜の懇親会と19日のGala Partyで参加者の先生方との懇親を楽しく深められたことも良かったです。

勉強に、熱い先生方に、おいしい泡盛に、非常に密度の濃い2日間でした!!

内田歯科医院 加部晶也

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平成27年1月31日〜2月1日の2日間、愛知県知多半島の日間賀島で名古屋SJCDと赤坂会の合同合宿によるジョイントミーティングが開催されました。

前日まで関東一帯では雪が降り、名古屋では雨だったようですが、当日2日間は快晴に恵まれました。

寺西先生はじめ数人の赤坂会の先生方は前泊をし、31日は知多ゴルフクラブにて名古屋SJCDのご招待によるゴルフコンペを行いました。ゴルフ組以外の先生方とは、その後の夕方から日間賀島ホテルにて合流し、まずは一風呂浴びて浴衣に着替え、リラックスしたところで大広間で宴会が始まりました。日間賀島はタコとフグ料理が有名な島で、宴会では大変なご馳走が振る舞われました。宴会もたけなわになり名古屋SJCDと赤坂会の先生方の親睦が深まったところで、場所を変えて落ち着いたラウンジで症例検討会に移りました。

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三宅甲太郎先生、吉木雄一朗先生、中野文明先生の3名が、咬合再構成の症例を各々発表しました。三宅先生は、既存のインプラントに苦労した症例、吉木先生は酸食症により咬合崩壊した歯列を咬合再構成した症例、中野文明先生は「臼歯部咬合崩壊で失われた咀嚼機能を回復した一症例」という演題で発表していただきました。特に三宅先生と吉木先生は大学の先輩後輩ということもありそれぞれライバル心の入った熱い発表でした。その後のディスカッションも大いに盛り上がり深夜2時過ぎまで議論していた先生方もいました。

翌日は、ホテルで朝食をとり送迎船で知多半島に戻り、まるは食堂研修室において午前10時から岡勇輝先生、新藤有道先生、安藤裕章先生、藤田大樹先生、デンタルテクニシャンの小林正直先生の順で5名の症例検討会がおこなわれました。

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岡先生は上顎前歯部正中離解をコンポジットレジンで修復した症例、新藤先生はインプラントと義歯を用いた咬合再構成の症例、安藤先生はⅡ級前歯部欠損部にインプラントで修復治療したケースでした。それぞれ質疑応答では活発なディスカッションが展開されました。そのため午前中の討論会は時間切れになってしまい、予定していた藤田先生、小林先生の発表は急遽、昼食を摂りながらのランチョンミーティングという形式になりました。小林先生のCo−Crにて製作した補綴物により藤田先生がインプラントも用いて咬合再構築を行った症例でした。そこでも少々お酒に入った席になり、より熱いディスカッションとなりました。

帰りの電車でも名古屋SJCDの先生方のご厚意をいただき楽しい時間を過ごしました。

今回の各先生の症例は、崩壊した咬合の再構成を様々な視点から考えさせられました。名古屋SJCDの先生方によるおもてなしで美味しい料理とお酒とケースプレゼンテーションを満喫しお腹一杯の2日間でした。

医療法人はやし歯科医院 林 浩司

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7月13日、沖縄県市町村自治会館にて2014年度(第11回)の赤坂会・北九州歯学研究会若手会・WESPIC ジョイントミーティングが開催されました。今回は昨年の10年の節目からの新しい1年という事で、近年世界的に注目されている「トリートメントプランニングセッション」をジョイントミーティングに導入し行いました。あらかじめ担当医から用意された基礎資料をもとに、赤坂会,北九州歯学研究会若手会,WESPICそれぞれ3つのチームで治療計画を立案しました。 スタディーグループがそれぞれに理想と考えているプランをプレゼンテーションし、活発なディスカッションが行われました。

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午前中は赤坂会の三宅甲太郎先生から提示されていた基礎資料をもとに 田中憲一先生、松延允資先生、松木良介先生、河島紘太郞先生、筒井祐介先生 からなる北九州歯学研究会若手会チームと 新城竜士先生、友寄泰樹先生、屋宜宣寿先生、杉村拓三先生、名護太志先生 からなるWESPICチームと 佐藤博宣先生、高田貴虎先生、林 浩司先生、デンタルテクニシャンである岩渕一文先生からなる赤坂会チームにそれぞれ治療計画をプレゼンテーションして頂きました。 それぞれが考えるアイディアルプラン等をディベートし、顧問であられる寺西邦彦先生と金城清一郎先生にアドバイスを頂きながら活発なディスカッションを行いました。会によって考えは違うものの口腔内の問題解決や処置した補綴物をいかに長期的に維持させていく事への真摯な姿勢や考え方が非常に参考になりました。

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続いて、午後はそれぞれの会からの演者によるケースプレゼンテーションが行われました。発表者は北九州歯学研究会若手会の樋口 惣先生、WESPICの大城 工先生、赤坂会からは私が発表を行いました。 初めに、樋口先生は『前歯部審美修復の取り組み』という演題でご自分の考えている前歯部のマネージメントについてプレゼンテーションされました。次に大城先生は『当診療科における地域歯科医療の取り組み』という演題で沖縄における歯科事情と現在歯科を通して取り組まれていることについてプレゼンテーションされました。最後に私は『前方遊離端欠損歯列にRemovable Partial Denture を用いて機能回復を行った症例』という演題で発表いたしました。例会にて発表した症例でしたが予後を含め再度発表を致しました。 初めての沖縄ジョイントミーティングでしたが、トリートメントプランニングセッションという機会で特に充実した議論が行われたと感じました。 臨床に役立つ勉強が出来たと思います。来年も熱いディスカッションが行われ、今後も3つの勉強会が益々発展していくように尽力致します。

本郷四丁目歯科 林 以庸

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平成25年3月16日(日)の大阪の新大阪丸ビル別館にてスタディーグループ赤坂会・古希の会の合同症例会が開催されました。
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日本の臨床を引っ張ってこられました生きるレジェンドである本多正明先生、伊藤雄策先生、寺西邦彦先生のもと活発なディスカッションが行われました。
古希の会からは現会長であります大森有樹先生を筆頭に歴代の会長を歴任された川里邦夫先生、米沢大地先生が「力のリスク診断で変わる補綴設計」、「広汎型重度慢性歯周炎における欠損補綴~それでもパーシャルデンチャーを選択するとき~」、「インプラント治療における咬合のリスクマネージメント~咬合のSAC分類」というテーマでプレゼンをして頂きました。
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また、赤坂会からは吉田拓志先生、高田貴虎先生、川崎宏一郎先生が「A Case Report of Comprehensive Treatment for Generalized Chronic Periodontits with Posterior Bite Collapse.」、「咬合再構成における機能と審美獲得の為のチームアプローチ」、「上下顎関係のDiscrepancyの大きさ無歯顎患者に対しインプラント,矯正治療を用い包括的に咬合再構成した1症例」というテーマでプレンゼンをされました。
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オクルージョン、補綴設計、補綴形態、義歯の設計、セファロデータの有無など両グループともに臨床の根幹は同じであるものの、アプローチの仕方や微妙な考え方の違いがあり多くの熱のこもった熱いディスカッションが生まれました。
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そのディスカッションポイントに対し本多先生、伊藤先生、寺西先生から貴重な臨床経験を通したご意見やアドバイスを多く頂きました。私の様な若輩ものには非常に貴重で、今後の臨床に生かすためにもこのジョイントに参加できたことが非常に幸運でした。また、日本の臨床を引っ張ってこられた先生方のもとで勉強できていることが非常に幸運である事を再認識し明日から仕事の活力をいただきました。
来年以降も今回同様のジョイントが出来るよう益々尽力していきたいと思います。

本郷四丁目歯科 林 以庸
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IMG_3268.jpg7月14,15日、沖縄県市町村自治会館(那覇市)にて赤坂会&WESPIC ジョイントミーティング10周年記念特別講演会が開催されました。前日の台風の接近もあり、一時天候も危ぶまれましたが、ジョイントミーティング当日は雲ひとつない晴天となり、気持ち良い空のもと活発なディスカッションが行われました。

今回赤坂会からは20名程の参加、沖縄WESPIC、北九州歯学研究会・若手会の参加もあり、全体としては100名以上の参加があり、ジョイントミーティング10周年ということもあり、大変盛大に行われました。
私は沖縄ジョイントミーティングへの参加は今回が初めてだったのですが、普段の例会や寺子屋とはまた違う雰囲気で、まさにお互いのスタディーグループの垣根を越えた中身の濃いディスカッションを味わうことができ、大変幸運に思いました。

IMG_3672.jpgのサムネール画像初日の14日(日)には台湾からDaniel W.K.Kao,先生をお招きし、『Placing implant in the ridge deficiency area : several practical surgical techniques.』と題して講演していただきました。Kao先生は米国ペンシルバニア大学の臨床準教授の方で、プレゼンテーションの英語はまさにネイティブそのもので、正直金城先生の解説がなければ理解も難しかったのですが、特に骨欠損の状態においての術式の選択について整理することができました。二人目の演者として韓国からDong-Seok Sohn 先生をお招きし、『Current and Future Trend on Augmentation of Atrophic Alveolar Ridge and Maxillary Sinus for Implant Dentistry 』と題して講演していただきました。Sohn先生の講演は赤坂会の例会なども含めて何度か拝聴したことはありましたが、今回はいつもにも増してアグレッシブなプレゼンテーションをされていました。様々な骨造成のオプションを披露していただいたのに加えて、全体としてはMinimally Invasive Surgeryを心掛けていらっしゃることが伝わり、来年度のWCUPSにもつながってくる考えだと感じました。

1016934_502551019825134_2103323512_n.jpg続いて15日(祝)はそれぞれの会からの演者によるケースプレゼンテーションが行われました。今年は10周年ということもり会員発表は全て英語で行うという初の試みがされました。発表者はそれぞれのスタディグループを代表して、高田貴虎先生、友寄泰樹先生、松延允資先生、中島稔博先生、宇根 良先生、飯沼学先生が発表されました。質疑応答も活発に行われ非常に充実したジョイントミーティングとなりました。課題としては、場所が沖縄ということもあり、若手の参加が少なかったことが挙げられますが、来年以降も益々充実した会になるよう皆で盛り上げていきたいと思います。

よしだ歯科クリニック勤務 小森 真樹(こもり まさき)


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1月28日(土)~29日知多半島の先端、師崎の港にて赤坂会と名古屋SJCDの合同合宿が行われました。
RIMG0115.JPG知多半島からフェリーに乗り込み日間賀島の観光ホテルへ。大広間で行われた夕食会ではでタコやフグなど、海の幸をたらふく頂きました。また歓談では、アルコールも入り皆さんたいへん盛り上がっていました。
午後9時も過ぎ、お腹も満たされお酒に酔い満たされた気分の時にミッドナイトの症例発表が行われました。こんなほろ酔い気分で本当に症例発表ができるのかと思われる中で4人の先生が発表、私も発表させて頂いたのですが、お酒の力もあってかとても活発なディスカッションが行われました。
一夜明けて、次の日は、日間賀島の公民館で症例発表が行われました。最初は、赤坂会から佐藤博宣先生がフルマウスのインプラント症例を発表しました。その後名古屋SJCDの小出修弘先生もフルマウスのインプラント症例を発表されました。最後に、赤坂会から川崎宏一郎先生がボーアンカータイプのフルマウスインプラントの症例発表をしました。
RIMG0216.JPG3人の先生とも治療中の苦労したところをプレゼンされたこともあって、ディスカッションはたいへん盛り上がりました。症例の最後はきれいに仕上がっていてとても素晴らしい発表だったと思います。
その後、フェリーで知多半島に渡り、お昼を近くのバーベキュー場で海の幸をまたたらふく食べ、皆さんと親睦を深め合宿も無事終了いたしました。
今回、個人的には顎位の決め方について考えさせられました。赤坂会では補綴治療に入る前に、補綴顎位を嵌合位、中心位、任意の位置など決めてから、治療する事が多いのですが、名古屋SJCDの先生は治療中に顎位を模索するとの事でした。確かに嵌合位、中心位が見つけられない時や任意の顎位の時は、模索が必要だと思います。RIMG0252.JPGしかし赤坂会と名古屋SJCDでは、咬合に対する考え方が少し違うような気が致しました。咬合の考え方というものは、歯科界の歴史の中でいろいろ考えられ、まとめられてきたものだと思います。しかし現代でも、それぞれの考え方が異なっている部分もあるのだと思います。しかし特に包括な治療を行う時は、歯科医師自身がしっかりとした咬合論を持っていないと治療することはできないと思います。名古屋SJCDの先生方は咬合に対する造詣が深い方が沢山いらっしゃいました。そのような先生方と、気の済むまで咬合論を論じることができ、そして私自身の発表直後のディスカッションやそれ以外の時にも、いろいろアドバイスを頂き大変感謝しています。
たかぎ歯科医院 高木靖雄

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RIMG0438.jpg震災のあった東北盛岡の地で、赤坂会・秋田一水会・MIG合同ミーティングが行われた。幸い訪れた時は、内陸である盛岡市は震災の影響は無いように見えた。だが未曾有の大災害、被災された方々に、心からお悔やみ申し上げます。

以前、寺西先生「こうゆう落ち込んだ時こそ皆で集まって賑やかにやった方が良い」と言っていたように、今年からは、MIG(盛岡インプラントスタディーグループ)が加わり盛大に行われた。前日にはメープルカントリーで懇親ゴルフコンペがおこなわれ、暑い8月のゴルフではありましたが、時々さわやかな風が岩手県の山間で感じられました。

その後、小岩井牧場でゴルフ組以外の人も集まって、岩手山が見える大自然の中、バーベキューで親睦を深めました。

翌日、岩手歯科医師会館にて工藤努先生の司会のもと、中里滋樹先生の挨拶、そして症例発表が行われた。

最初の症例はMIGの藤野修先生の"重症歯周疾患にIODを用いて機能回復を行った症例"。赤坂会の診査診断のテンプレートを使用して、分かりやすく発表されていました。咬合平面が乱れていた症例でしたが、ステップごとにきちんと再診査されて治療を進めていて、私自身もとても参考になりました。

続いて一水会の武蔵哲貞先生の"シンラシステムを用いて咬合平面を整えた症例"。
シンラシステムは安部晴彦先生の診断システムで模型のマウントなどディスカッションが活発に行われました。

そして午前の最後は赤坂会の飯沼学先生です。
特別講演として"無歯顎補綴の臨床~骨吸収の著しい症例に対するインプラントによる機能回復"と題して講演されました。クラウンブリッジタイプのボーンアンカーブリジは、補綴物の清掃性や審美性など色々問題がある事が多いように思いますが、それらの事をしっかり考えて、治療しなくてはいけないのだと思いました。

午後からは、赤坂会の高田貴虎先生、技工士の関克哉さんの"重度歯周病患者にクロスアーチスプリントの歯周補綴をおこなった症例"を発表しました。動揺のある歯牙に対してロウ着によるスプリンント補綴の難しかった処について話され、とても参考になりました。

治療途中で高田先生と関さんが何回も相談されて治療を緻密に進めているところなど見習うところも沢山ありました。

続いて一水会の相場隆弘先生の"ALL ON4コンセプトを用いて治療をおこなった症例"を発表されました。ALL ON4は治療期間が早いと思いました。症例もきれいでした。
ディスカッションでは補綴物の清掃性についてのお話がありました。
メンテナンス中の清掃の状態や、もし補綴物を外すことがあればその時のプラークの付着などがあまりなく、補綴物の清掃の問題がクリアされていれば、すごく良いシステムだと思いました。
続いては、MIGから岡村悟先生"インプラントを応用した全額的な治療"を発表して頂きました。欠損部にはインプラント残存歯にはLOTを行いジルコニアの補綴物をおこなった治療でいろいろご苦労され一生懸命治療された症例だと思いました。

ディスカッションでは補綴物の清掃性など活発な意見が交わされました。

最後に寺西先生にインプラントの長期症例を中心に良い結果を得られなかった症例も含めてお話して頂きました。盛岡の皆様の熱い歓迎、ありがとうございました。

高木 靖雄

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7月17日日曜日、赤坂会・KIDS・Club WESPIC合同症例検討会が那覇市自治会館にて開催されました。今年は福岡から榊恭範先生が顧問をされているKIDSも参加いただき、初めて3つのスタディグループのジョイントミーティングとあって、参加人数も多く、前日の懇親会から盛りあがりをみせていました。そして当日はどのケースもそれぞれのスタディーグループの個性を踏まえた臨床ケースに、熱いディスカッションが行われました。
1ケース目はKIDSから中野稔也先生が「歯牙移動を用いた補綴前処置」を発表され、2つのL.O.T.をからめた高いレベルの審美ケースに私自身とても勉強になりました。中野先生の思慮深く審美を求めた姿勢のがわかる、難しい2ケースでした。ディスカッションはメタルコアとファイバーコアの違い、各スタディーグループのコンセプトの違いにも注目が集まりました。
2ケース目はWESPICから宇根先生が「L.O.T.、IOD、ショートインプラントを応用した咬合崩壊症例」を発表されました。片側性の残存歯を保存されることにご苦労なさったケースで、今後の予後にディスカッションが交わされました。またアストラテックのOsseo Speedを用いたケースであり議論を呼びました。
次に赤坂会から、新藤有道先生が「中等度歯周炎患者に対し、L.O.T. Implantを応用した症例」を発表されました。沖縄から帰り、私は再度同じケースをみせていただく機会がありましたが、L.O.T.や歯周補綴、インプラントなど沢山のトピックスを完璧にまとめたやはり素晴らしいケースでした。
榊先生に中締めを頂き昼食をはさみ、午後からは樋口琢善先生から「補綴物のマージンを歯肉縁下に設定する際の要件」を発表されました。日々臨床で直面する補綴マージンのテーマに、ディスカッションが尽きませんでした。
次にWESPICから技工士の西島本周二先生が「Co-CrのPFM」を発表され、Co-Crの安全性、世界の現況、技工操作の実際、ロウ着、単冠から連結まで臨床ケースを見せていただき、今後の日本、世界の歯科界の潮流にディスカッションは及びました。欧州より遅れている日本においての、最先端のCo-Cr技術をもたれている西島本先生の発表に私も影響を受けました。
最後は赤坂会会長吉田拓志先生が「多数歯カリエスを伴った臼歯部咬合崩壊症例に対し、インプラントにより咬合支持を得た症例」を発表されました。Ⅱ級で欠損も多い厳しいケースでしたが、吉田先生らしいL.O.T.やグラフトを交え細部に配慮された診療にとても勉強になりました。
私も沖縄ジョイントミーティングに今年で4回目の参加をさせていただきましたが、今年は特に充実した議論が行われたと感じ、自身が臨床に役立つ勉強が出来たと思います。来年も今年以上に、熱いディスカッションが行われ、今後も3つの勉強会が益々発展していくように祈念いたします。